新年度は政令市元年


 平成21年4月1日、ついに岡山市は政令市になりました。この日は岡山市の歴史上極めて重要な意味を持ちます。大阪市や横浜市などと同一の権限を持つ都市になったわけです。
 この飛躍のチャンスを市民一丸となり、市政発展に結びつけなくてはなりません。市議会議員にも直接、永田町や霞ヶ関と交渉する能力が求められることになります。
 皆様方のご期待に添えるよう、初心に戻り努力精進する決意を新たにしたところです。



 さて、わが国では、桜の開花とともに新年度が始まる。入学式、入社式などの行事が一斉に行われるが、世界中全ての国が4月から新年度を始めているわけではない。
 例えば、1月から始まるのは、韓国・フランス・ドイツ・オランダ・ベルギー・スイス・ロシア・タイ・中国・南米諸国など。日本と同じ4月始まりは、イギリス・インド・デンマーク・カナダなどである。
 また、7月から始まるのは、ノルウェー・スウェーデン・ギリシャ・フィリピン・オーストラリア・パキスタンなど。アメリカ合衆国・ミャンマー・ハイチなどは10月始まりと各国様々である。
 春は、動・植物全てが寒い冬から解き放たれ、この時期に一斉に活動を始める。人もまたこの時期に希望と夢をふくらませ、新しい世界に向かって進む。アメリカ留学等を理由に年度改革の動きもあるようだが、日本には4月始まりがふさわしいと思う。
 いずれにしても、生活環境が大きく変わった人には、早く新しい人間関係等に慣れ、いいスタートを切って欲しい。くれぐれも周りを意識しすぎて自分を見失うことのないように注意したいものです。自分のペースで日々精進されますよう心からご祈念申し上げます。




家庭ゴミの有料化議案提出

 さて、昨年度は私自身は環境・消防・水道委員会委員長という立場もあり、家庭ゴミの有料化に終始した1年間だったように感じているし、議会全体のなかでも最大級の案件であったように思う。
 思い起こせば昨年2月、市長は突然家庭ゴミ有料化議案を提出した。市民説明会も開かれていないなか、成功するはずがないと委員会は継続審査にした。
 それを受け、当局は説明会を学区単位で行うとともに、要請に基づき出前講座を行い、市民からも様々な意見を聞いた。どの会場でも発言内容は不法投棄や不適切な排出に対する心配であった。
 6月議会に再び提出された修正議案は、それらの対策がなされたものではあったが、環境先進都市を目指すため、或いは減量化推進のための併用施策が不十分である、また、減免制度が十分に練られていない等の理由で再び継続審査としたのであった。その後も継続して委員会を開き、議会側から修正議案の提出を考えたほど当局と真剣に議論するなか、併用施策の充実が図られたのであった。




3度目の議会で可決

 9月議会では、市長のなんとしても実施させたいとする強い思いが伝わるような形で、中身のあるものに修正された条例案が提出された。
 しかしあくまで有料化に反対する意見も根強く、私自身、反対署名や反対のハガキをたくさん頂くようなことになった。
 本会議採決寸前まで、議員一人ひとりそれぞれ立場が違い、賛否が読めない微妙な状勢であった。最終的には賛成多数で2月からの家庭ゴミの有料化が可決されたのであった。難産の末生まれた子は元気に育つとも言われるが、果たしてこの家庭ゴミの有料化はスムースにできるのか心配は続いた。




成功は市民の協力

 導入後は、ご周知の如く、総じて市民の高いモラルに支えられ、心配した不適切な排出も、一部には問題があるものの、それほどでもないようだ。ゴミの排出量も予想を上回る減量となっている。エコ都市として補完すべき施策は無限にあり完全だとは言えないが、少なくとも政令市では、トップクラスの内容だと思う。
 これがうまく行ったのは、市長の強い意志によるところもあったし、市職員の頑張りもあった。しかし、一番の功労者は岡山市民である。市民の協力に改めて敬意を表したい。
 また、議会としても、チェック機能を存分に発揮することができる場面が度々あるわけではない。今回は、かつてなかった2度に亘る継続審査にし、円滑な導入ができる提言を行い、中身の充実を図ることができた。議会としての見識を示すことができたのではなかったかと自負している。






議員10周年を祝う会開催

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 皆様方の温かいご支援を賜り、平成11年4月に初当選させていただき、早いもので議員生活10年を迎えました。思い返せば、あっと言う間のようですが、この間、様々なことが脳裏をよぎります。
 環境・消防・水道委員長を務めさせていただいたこともあり、議会運営の勘所のようなものが少し分かりかけたような気がします。
 この10年という節目に、初心に立ち返り、自己研鑽の誓いを新たに「議員生活10周年を祝う会」を平成20年11月28日、開催させていただきました。
 当日は大変お忙しいにもかかわらず熱心な多くの支援者の皆様にご出席頂き大変ありがとうございました。また、ご来賓には、公務ご多端のおり、曲げてご出席賜り、花を添えて頂きありがとうございました。






次回からは区割りでの選挙になります!!



 政令市移行とともに、選挙が大きく変わります。今までは全市どこからでも投票していただけましたが、区割りとともに区の中での選挙となります。私の住所地は北区。人口配分された北区の定数での戦いとなります。
 また、岡山市選出の県会議員と同時日程で行うことになります。
 市選出の県議は暫定的に所属する区を決めなければなりませんが、市議会議員は建部で特例選挙を実施しているため必要ありません。
 したがって、過去三回の選挙とは全く様子の異なる選挙となります。今まで投票して下さった多くの票を失うことを覚悟しなければなりません。
 これからは、地元の身近なところからご支援を頂く戦いになります。気持ちを引き締め頑張りますので、旧に倍するご支援をどうぞよろしくお願いいたします。







私の住所地(御南中学校区)は北区になります


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