子ども手当ての支給基準について〜〜2月定例議会の質問の中から


 鳩山政権が国民の多くの期待を集め、誕生して約半年、国民の多くはこんなはずではなかったと、失望と後悔の念を強くしている。
 金権政治からの決別、政官癒着、天下りの根絶など、しっかりとやってくれるものとばかり思っていたら、前政権よりも更にひどい政権ではないかと落胆しているのである。
 またこの不安定な政権は地方自治体に多くの混乱を生じさせている。その一例が、国の税収入の約一割にのぼる巨額なばらまきの子供手当てだが、当初民主党が国民に約束した内容とは似ても似つかないものである。
 予算の無駄を省けば財源はいくらでも捻出できる。地方負担は求めないと言い切ったにもかかわらず、実際は初年度は半額支給で、しかも、児童手当て地方負担分をそのまま何の協議もなく、勝手に地方自治体に負担させるというやり方である。
 このこと一つ取り上げても、彼らは地方自治体のことなどまるで分かっていないし、地方分権、地域主権といった言葉もまさにまやかしにすぎないと思えるのである。
 また、来年度の子ども手当ての制度も予算が決まっていない時期にもかかわらず、参議院選前に何が何でも子ども手当てを支給したいとのことで、支給するためのシステム予算を地方議会に認めさせるという実におかしなことを押し付けたのである。まさに自分たちの選挙のためだと指摘されても仕方ないやり方だ。
 本市においても、議会最終日では参議院選前の支給に間に合わないということで議会初日、補正予算が提出され議決した。
 しかし、支給基準が明確でないのに支払いのシステム構築費予算はどうやって計上したのか。また、全国1300の市町村が個別にシステムを構築するようだが、共同でシステム開発に取り組めば随分と費用の縮減ができると思う。システム開発費もばらまきとも言えるやり方である。
 子供手当ての支給に関しては、見通しもはっきりとせず、実際に支給事務を司る当局におかれてはご苦労や混乱があったかと思う。そこで質問です。


1 子供手当てと児童手当ての違いは。
2 子供手当てについて政府の支給基準は明らかになったのか。
3 給食費や保育料の未納部分を差し引いて支払うなどの案は、結局どうなったのか。
4 国籍条項はあるのか。
5 生活保護家庭の子どもはどうか。
6 児童養護施設の児童に対する受取人は誰になるのか。


 国籍条項が厳格に適用されても大変問題の多い子供手当てだが、在日外国人には野放図に支給されようとしている構図が浮かんでくる。
 つまり、親子関係の認定が甘いと言われている上、養子でもあっても支給されるのであれば、在日外国人にとっては好都合だ、母国の子供たちを養子にして申請すればよい。その数がたとえ、百人であろうが千人であろうが数に制限はない。母国の政府が認めればそれまでのこと。
 せめて、このような形で我が国の富を外国にばらまくのだけは止めてもらいたい。市長は全国市長会などを通して、こうした矛盾の是正を求める活動を行って欲しいと思う。このような質問をさせて頂いた。
 答弁は、子ども手当ては新しい理念に基づく制度ではなく、児童手当てと同じ制度で、わかりやすく言えば金額が増え、所得制限がなくなったものである。支給基準はほぼ明らかになったが、給食費や保育料の未納部分を差し引いて支払うことにはならない。
 また、生活保護家庭にも、児童養護施設にいる児童の親にも支給される。
 更に、在日外国人の子供にも、非嫡出子にも、養子縁組みであっても支給対象になるという。これが、民主党の目玉政策の実態である。






議場内の不規則発言応酬のてんまつ〜〜2月定例議会から


 岡山市議会の審議日数、時間が他都市に比べ飛び抜けて長いことを高谷市長がかねてから問題視していた。しかし、一部議員からは論議をしっかりと行うことこそが政治家の務めであるとの反発もある中で、議会は「あり方検討委員会」を設け時間短縮に向け有効な方策を探っていた。そんなこともあり、2月定例市議会は質問者数も少なくなり、以前よりもスピーディに進行していた。
 ところがである、よりによって私の質問日、私の質問の前に立った共産党の某議員はこの事を良しとしない。市長に「民主主義と行政改革を同列には論じられない」と真っ向から論戦を挑んだのである。そして、市民病院問題で選挙中、市長が地元とした約束を質したが、市長は答えず局長が答弁した。ここで、我が会派の某議員が議席から答弁漏れを指摘。あまりにものタイミングの良さに市長は激昂し、不規則発言の応酬となり、議長が休憩を宣言したのが10時半。
 本来なら市長のお詫びから始まるところだが、市長の怒りはすぐには収まらない。再開は3時すぎとなった。
 お陰で、私の質問は待たされ続け予定は大幅に狂った。傍聴にわざわざ来ていただいた方に大変ご迷惑をおかけしたのでありました。





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