五期連続当選の御礼と感謝


 連日うだるような暑さが続いておりましたが、時の流れは早く、暦の上では秋。とはいえ残暑はまだまだ厳しく皆様方にはご自愛の上、お元気に乗り越えられますようお祈り申し上げます。
 先の選挙では、大変お世話になり誠にありがとうございました。お陰様で5期連続当選を果たすことができました。改めて皆様方に心から厚く御礼申し上げます。これからも、皆様方の代表として、岡山市政の前進の為、そして選挙戦で約束したことの実現に向け全力で取り組んで参る所存です。
 さて、平成27年5月27日、中国市議会議長会から4期16年間の岡山市議会議員としての活動に対して表彰を受け、光栄に感じております。振り返れば、岡山市役所を退職し、市議会議員選挙に挑戦したのが16年前の50才の時でした。「議会に住み着く鬼退治をしなければ、岡山市は良くならない」と桃太郎の衣装で選挙戦を戦ったのが昨日のように思い出されます。
 血気盛んで、皆様に多大なご迷惑をお掛けし、何とか当選を得たのが議員としての始まりでした。 その後、保守系の新人のみで「清風会」を立ち上げ、もがきながら議員活動を行って参りました当時の様々な思い出が蘇って参ります。長いようでもありアッという間でもありました。
 いずれにしても、この間変わらずお支え続けて下さった皆様方のお陰です。これからも、初心を忘れることなくご期待にお応えできるよう努力精進して参る所存です。今後とも、ご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。



自民党市議団へ合流

 一昨年、会派の名称を「新風会」から「自民党岡山新風会」へと変更した。無断で「自民党」を名乗ったとして、自民党岡山県連より党員資格停止処分を受けた。処分の期間は2年、但し自民党岡山市議団と合流すれば解除するというものだ。 「ゆくゆくは合流するつもりだが、すぐにはできない」と弁明するが、受け入れられず、長年守ってきた自民党岡山市第五支部の解散に至った。
 そんな経緯を孕んだ中での今回の市議会議員選挙となった。もとより、その影響は覚悟の上であったが、予想を上回る厳しい戦いとなった。
 改選前「新風会」は7人の会派で、議長こそ公明党に譲ってはいたものの四派連合の中核的な存在であった。議員定数は6名減となるが全員の当選を目指し、改選後は新風会から議長を誕生させようと強い意気込みを持ってこの選挙戦に臨んだ。
 しかし、この度の選挙は従来に見られなかった政党選挙の色合いが濃く、無所属議員が苦戦を強いられた。自民党会派が勢力を伸ばす一方、我が会派は1人を失い、四派全体も数を減らした。この結果が四派の結束に微妙なほころびを生じさせることになった。


 合流の背景

 副議長は、日教組出身の議員の小林寿雄氏という枠組みが水面下で取りざたされ、信頼関係のあった四派連合は事実上破綻し、新風会からの議長は消滅する。そして、断腸の思いで、宮武議長誕生に協力することを決断したのであった。
 かねてより、岡山市議会に於いては、議長選を巡り保守勢力が二分され、それぞれが理念や施策を脇に置き、中道・革新会派をどのように取り込むかという戦いを繰り広げてきた。こうした保守同士の対立は政策そのものをゆがめ、真にあるべき方向を誤らせることになる。
 保守合同を多くの市民が望んでいるものと判断し、小異を捨て大道を進む道を歩むことを選んだ。選挙で支持を得られなかった以上、自民党からの誘いを受け入れ、「新風会」を解散し、岡山市議会の歴史的な出来事とも言える合流を選択したのである。
 今後、自民党として一本化した以上、国政から地方議会まで一体となった施策を共有し、国民政党として盤石な体制づくりに邁進すると共に、市民の声を的確に国政に反映させ、国家観を明確にした市政運営を心がけて参らなければならない。
 さて、国会では参議院での安保関連法案の審議が行われている。明らかに「戦争防止法案」と呼ぶべきものだが、「戦争法案」などととんでもないデマに振り回されている。自民党は党全体で国民の理解が得られるよう最大限の努力をしなければならないが、それ以上に重要なのは自由民主党の結党の原点である憲法改正への取り組みである。

 憲法改正の実現

 言うまでもなく、日本人の手によるものではなく占領下で作られた憲法は、主権回復と同時に日本国民の手で新たに制定する必要があったが、国土の復興、経済の立て直しを優先するあまり、おざなりになっていたものだ。九条のみならず、様々な条文が現在の国状に合致しない不都合さを生じさせ、国民の安全を脅かし、善良な国民を苦しめている。
 今、安倍内閣に於いてその長年の懸案を実現させようとしている。衆・参それぞれ3分の2以上の賛成で発議するという極めて高いハードルがあるが、何とか越えられそうな状況が生まれつつある。この機会を逸すれば、再び訪れることはないと思われる。しかし、問題は国民投票だ。過半数の同意を得る必要があるが、易々と実現できるものではない。
 こうした国家の重要事項に我々自民党岡山市議団はどのように対処すべきなのか。 国会議員と共に市民に対し、堂々と説明や説得をすることではないのか。少なくとも、議会内で保守同士が角を矯め合っている場合ではないとの判断もあり、合流に踏み切ったのである。
 46人中の半分を占める23人の巨大会派となり、議会内で大きな影響力を持つことになった。だからといって、数の力で押し切るのではなく、あくまでも謙虚な姿勢を心がけなければならない。
 



                                          市政報告35号-2へ
inserted by FC2 system