歴史的転換期

 本年は、明治維新から150年という節目の年にあたります。折しも、憲法改正議論が本格的に始まるなど、我が国にとって大きな転換期に差しかかっています。
 また、来年4月31日には平成天皇が退位され、平成という時代が幕を閉じます。皇太子様が天皇に即位され、新しい年号が始まりますが、良き時代の幕開けになることを願わずにはおれません。

  憲法改正

 世界のパワーバランスが崩れ、我が国を取り巻く安全保障体制は甚だ心細い状況にあります。かつての米ソの冷戦構造下では、表面上は何も考えなくても安定した平和が得られており、経済成長のみを求め続ければよかったのでした。
 本来ならば、自民党はこの落ち着いた時にこそ結党の精神である憲法改正の議論をすべきでしたが、残念ながらどの政権も積極的には行おうとしませんでした。なぜならば、憲法問題は票にならないからです。こうした中、安倍政権は逃げることなくこの問題に真剣に取り組んでいます。
 我が国は、日本国憲法前文に謳う平和を愛する諸国民に囲まれているわけではありません。「諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持する……」と言われても、とてもそんな状況ではありません。
 今年中に国会で発議されれば、年内に国民投票という段取りになります。いずれにしても、本質的な議論を活発に行うことが何よりも大切なことです。
 しかし、我が国のほとんどのマスコミが改正について否定的な立場にあり、まともな報道が期待しにくいのではないかと危惧しています。


  統一地方選挙

 近年地方政治家をめぐるみっともない事件が幾度となくマスコミを賑わせています。来年4月には統一地方選挙を迎える中、地方議会、地方議員のあり方が根本から問われています。岡山市議会も例外ではありません。
 こうした行為を行う一部の議員が、議会全体の品位を貶め、信頼を失わせ、民主主義そのものを危うくさせるのではないかと心配します。
 市政に対し関心を持っていただき、議会の動き、各議員の活動を注視して頂きたいと思います。
 私自身、この重要な時期に際し、私心なく、岡山市政発展のため、また地域の課題解決のため、全力で取り組んで参る所存です。
 また、自民党岡山市議団の団長として自らが襟を正し、この転換期を力強く乗り越え、市民の信頼を回復させなければなりません。特に、自民党岡山市議団のガバナンスが問われている時期にあります。毅然とした対応で臨んで参る覚悟です。
 そして、岡山市の未来のあり方を熱く論じ、仲間同士研鑽し、信頼し合える組織作りを目指し、粉骨砕身努力して参る所存ですので、今後ともご指導賜りますようお願い申し上げます。




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