【11月定例】 市長再選後の初議会
 自民党岡山市議団の代表質問に立つ


 11月の定例議会において自由民主党岡山市議団を代表して質問をさせていただいた。
 この議会は、10月に再選された大森市長の2期目に向けてのスタートであり、その意気込みを様々な角度から質問するものであり重要な議会である。したがって、団長自らすべきということになった。傍聴に多数お越しいただき感謝です。
 来年度の予算編成や機構改正など、基本的な方針を中心に当局を質した。市政の課題は多く質問項目は以下に掲げる17項目と幅広い分野に及んだ。市長が答弁する場面が多くやる気を感じさせる積極的なものだった。

 1 2期目に向けた市長の決意
 2 来年度の予算編成
 3 来年度の機構改正及び人事
 4 市庁舎の建て替え
 5 子どもの貧困問題
 6 放課後児童クラブ
 7 待機児童の解消
 8 今後の水道事業
 9 戦略的な産業振興
10 自治体連携による広域観光
11 池田動物園
12 新規就農者の支援
13 路面電車の岡山駅前乗り入れ
14 市民協働の推進
15 移住・定住の推進
16 学力向上、問題行動の防止
17 学校へのエアコンの設置

いくつかの項目のみになることをご容赦賜りたい。関心のある項目については、インターネットで岡山市議会の議事録をご活用頂きたい。


  市庁舎の建て替え

 市役所本庁舎は耐震補強された建物ではない、市民の安全を守るための拠点となる司令塔であることを考えれば、建て替えを急がなければならないのではとの質問に対し、29年度までに学校園の耐震化が完了するので、30年度から市庁舎の耐震化に着手したいとの明確な答弁があった。
 耐震化とは現庁舎の耐震補強工事だけを意味しているのではなく、中高層での建て替えも含んでいる。どちらかと言えば建て替えの方向にある。
 これを機に、市庁舎敷地だけではなく、公園など庁舎周辺の市有地を有効に活用し、岡山市のシンボルとして後世に長く残るよう広場と建物をセットで計画すべきと考える。


  放課後児童クラブ

 本市の児童クラブの児童数は、増加の一途をたどり、平成29年4月1日現在の在籍児童数は7,060人にも上る。今後とも増え続けると思われるので、早急な受け皿づくりが求められる。
 また、現行の運営委員会方式の児童クラブは、経理等の事務負担、運営委員会会長の過重な責任、保護者負担金やサービス内容の較差、放課後児童支援員等の人員不足といった様々な課題を抱えている。質の改善と量の確保を今後どのように図っていくのかについて尋ねた。
 質の改善については、放課後児童支援員などの資質や意欲の向上につながり、若年層の職業選択の一つとなるよう、さらなる処遇改善を進めるとともに、開所日時の延長や障がい児の受け入れ体制の充実を図っていくとのこと。
 また、量の改善については、平成31年度末までにすべての児童を受け入れるため、引き続き計画的な整備に努めていくとの答弁であった。
 そもそも運営委員会方式というあいまいな制度からスタートしたものだが、これだけの人数を抱える組織となれば、いつまでも有償ボランティアというわけにはいかない。


  待機児童の解消

 市長選挙での最重要選挙公約だったのが、全国ワースト2位という不名誉な待機児童の解消だった。解消に向けた決意と現在の状況、また、平成30年4月の見込みについて尋ねた。
 平成29年10月時点での待機児童数は652人で、4月の849人から197人減少した。30年4月に向けて1,500人分の受け皿の拡大を目指し、現在975人分の確保のめどが立っているとのこと。
 引き続き、一人でも多く受け入れできるよう、保育士確保の取り組みも含め、あらゆる手段を講じていくとの並々ならぬ意欲をにじませたものだった。


  池田動物園

 市民の思い入れも強く、政令市としての文化度を表す意味からも、関係者と議論を深め、自慢できる動物園を岡山に残すべきだ。
 池田動物園は経済界の方々が株主であり、岡山市も株主の一員である。以前の定例市議会で、岡山市としては株主の一員として議論を重ね、適切に対応するとの答弁があったが、その後、株主会議などでそのことを議論する場があったか、と質した。
 平成29年10月の株式会社池田動物園の取締役会で、「 池田動物園の未来を考える会 」が29年中にも設立される方針が決定された。市も参画してもらいたとの依頼があり、産業観光局長がメンバーになる意向を伝えた。この会が設立した場合、本市としての意見を述べることになる。と答弁があったが、局長がメンバーに加わる意味は大きい。


  中学校へエアコン設置

 近年の異常な高温に伴い学習意欲の低下や、子どもの健康面への配慮から、普通教室に空調設備を整備し、授業に集中できる教育環境を整えるのは当然のことではないか。学力の向上、また、問題行動等の防止・解決につなげるためにも設置は欠かせないとの我々の主張に応えたもの。
 市立の全中学校の普通教室のすべてに空調設備を整備することを明言した。平成30年度に実施設計を行い、31年度に設置工事を行うことになる。
 ついに教室に冷房設備が設置されることになった。考えてみれば、今時冷房のない建物は皆無と言っていいので当然のことかもしれないが、この市長の決断は高く評価したい。




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