【 寄稿 】 首都岡山計画
                          友人 平田幸治(中区福泊)



 なだらかに続く緑の丘、その前方に広がる紺碧の海。雲一つない青空に明るい太陽が燦々と輝いている。極めつきは、丘の上で回っている白い風車だ。どことなく異国を感じさせる、印象的な絵だ。・高嶋哲夫著『風をつかまえて』「プロローグ」から引用

 この小説の内知町の小学生の絵には白い風車が描かれているが、その町には小説が始まる時点では風車はない。だが、白い風車を絵に描けば、風車のある風景になる。

 人間が想像すれば新しい何かを創造することができる。

 さて、先の衆議院議員総選挙で11回目の当選を目指す自民党の逢沢一郎さんは総決起大会の岡山市民会館で「・・未来の岡山首都計画」を提言した(2017年10月18日)。「学者を動員しても・・」と踏み込んだ。

 壇上の和氣健・自由民主党岡山市議団長は、未来への公約とも感じた。

 私は和氣さんに本紙への寄稿の依頼をうけて後、逢沢さんに確認した。「岡山首都計画の勉強を始めました。勉強研究の準備段階です」というお返事だった。

 和氣さんには、この逢沢さんの岡山首都計画には思い当たることがあった。冒頭引用した作家・高嶋哲夫さんの著作『首都崩壊』(幻冬舎、2014年刊)の逢沢さんのセミナーで首都を吉備高原に移設する案を聴いたのである。

 そして、2018年1月5日「あいさわ一郎年始会」で、逢沢さんは「(岡山首都計画は)例え10年、100年かかっても・・」と述べた。和氣さんは自民党岡山市議団長の同挨拶で、逢沢さんの「岡山首都計画」に賛同した。

 岡山は多角的見方で日本の中間に位置し自然災害も少なく空港や新幹線が整備されており大規模災害の際にも首都機能を十分果たすことが可能だと考えられる。

 和氣さんは、岡山首都計画を考える上で適地の核は岡山操車場跡地公園ではないかと考えている。まず絵を描いてみることが大切である。                     (H30/2月 ひらた こうじ)了




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