地元行事存続の危機
  子供会の在り方を考える


 地元の氏神様である白鬚宮の総代長をさせていただいている。今年も無事秋祭りを執り行うことができた。奉納子供相撲も盛り上がったのでほっとしているが、年々子供の参加が少なくなりつつあり、大きな懸念を抱いている。

 かつて我々の地域は、お宮への参拝を控える方が多く、秋祭りも低調でこれと言った行事もなかった。こうした状況を変えたのは昭和48年頃だ。この時代、大規模な区画整理事業が完成し、子供の数も急速に増え始める。この子供たちに地域での楽しい思い出を残してやろうとの気運が盛り上がり、地域に子供会が結成され育成会が元気に立ち上がった。

 ほとんどの子供たちが笑顔で参加し、法被が足りない、だんじりを引っ張るひもが短か過ぎるといった苦情が出るほどにぎやかな祭りになった。全ての子供が子供会に参加していたからだ。また、前日に行われている各町内の御輿やだんじりの練り歩きも宵祭りも、子供会育成会が中心であり、祭りの担い手であるばかりか地域の融和にも大きく貢献していた。

 当時から月日を経て大きな変化が生じている。つまり、子供会に加入する子供の数が激減しており、そのせいか秋祭りへの子供の参加が少なくなっているのである。秋祭りが子供会育成会をベースに始まったが故に、逆に加入していない子供が参加しにくい事態になっている。たとえば、「法被は子供会のもので着ることができない」、「祭りの音を聞くと子供が行きたがり、可哀そうになるからよそに遊びに連れて行く」という話も聞く。

 こうした事態は、秋祭りに限ったことではない。学区最大のイベントと言っていい学区民体育祭に関しても子供の参加が異常に少ないし、その他の行事も同じように深刻な事態である。子供のいない地域行事くらい寂しいものはない。本来、子供の多い地域だけに余計にそう思える。

 同じ問題意識を共有し、地域全体が知恵を出し、子供会の問題をみんなで解決しなければならない重要な時期に差し掛かっていると言えよう。岡山市岡山っ子育成局としてもこの問題にしっかりと目を向け、改革に向け本格的に取り組んでいただかなければならない。





政令指定都市議連総会開催される
    大都市施策の課題解決に取り組む


 平成30年11月5日、自由民主党「政令指定都市議員連絡協議会・議会議員連盟」による合同総会が、相模原市の担当で同市において開催された。20の政令市から総勢約400人からなる大規模なものだった。

 第一部では、相模原市の加山俊夫市長、参議院議員の橋本聖子会長からそれぞれ講演があった。その後総会となり、今年度の活動報告、及び今後の活動として、憲法改正、働き方改革、生産性革命・人づくり革命、地方創生、外交・安全保障について研究することとした。

 また、「大規模災害時における適切な役割分担を求める意見書」を国に提出したことにより、災害救助法の法改正が実現したことは大きな成果だった。引き続き「災害時の避難所の抱える問題点」、「民間賃貸住宅において身寄りのない方の遺品処理について」など関係省庁と密接に意見交換を行うこととした。最後に、大都市の政策課題について提案を行う集団として、その責務をしっかりと果たしていくことを確認し合い閉会となった。

 その後懇親会に移り、他都市の議員との交流が行われる。各都市からそれぞれ5分間のアピールタイムがあった。私は7月の豪雨災害の支援に対するお礼と、山下法務大臣誕生の報告を申し上げた。また、それに呼応するように自民党仙台市議団の方からお見舞金の申し出があり、正に青天の霹靂であったが、温かい心遣いに感謝だ。有意義に活用させて頂きたいと思う。

 いずれにしても、雲の上の存在であった大都市の議員と親しくさせていただける政令指定都市議員連絡協議会・議会議員連盟からは、大きな刺激を受けた。施策について深く勉強する機会を与えられ、自民党岡山市議団も大きな意識改革が進んでいる。資質向上に向け、議員一人一人が今後も真剣に取り組んで参ります。




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