福祉センター廃止後の活用
   福祉施設の集積で福祉のまちづくりを




  福祉センターの民間委託

 北区平田にある元岡山県立総合社会福祉センターの管理運営が平成15年4月から民間委託された。
 同施設は、昭和48年に設置され、身体障害者更生相談所及び知的障害者更生相談所などの相談機関を併設した施設として、県下の身体障害及び知的障害児者の福祉の向上に大きく寄与したものであった。
 しかし、県の福祉政策の大幅な見直しにより、管理運営部門はすべて撤退し、身体障害及び知的障害児者施設は民間委託された。委託先は優れたノウハウと実績を持つ旭川荘となった。
 詳しくは承知していないが、敷地は無償貸与、建物は無償譲渡とお聞きする。その後、岡山市が政令市に移行したこともあり、こうした福祉施設の管理監督権限が岡山市に移行した。
 現在、この広大な敷地の一部に保育園設置を岡山市が認め、4月に開園されることになっている。


  「星空サマーコンサート」の開催地

 深い緑を包まれた、敷地面積、約5万7953m2。真横を外環状(岡山西バイパス)が通過する、まさに岡山の福祉ゾーンに相応しい場所である。加えて岡山西支援学校、岡山県健康づくり財団附属病院など福祉関係の施設が集積している。
 地元では、「福祉のまち・みんなでみなん」とのスローガンのもと当該施設のご協力を頂き、地域の最大イベントである「星空サマーコンサート」を開催している。学校・園の子ども達はもとより、地元公民館で音楽活動を行ている高齢者、更には施設内の障がい者まで一堂に参加するこのイベントは、岡山市の区づくり事業として高い評価を頂いているところだ。
 政令市になった岡山市が無償であれ有償であれ、この施設を引き受け、引き続き県、市連携の総合福祉センター化を目指すべきではないか。


  岡山市の福祉の拠点に

 広大な敷地面積であるがゆえに、民間事業者ですべてを管理するのはなかなか厳しいものがある。計画的な土地利用を県・市・そして委託事業者である「ひらた旭川荘」、並びに地元が協議をする中で様々な福祉関係の施設を配置し、市民の福祉向上に努めることが必要と思われる。
 私は地元の養護施設・南野育成園の理事を務める立場である。家庭に近づけるため少人数化を国は押し付けるが、それに伴う予算措置はなく苦労をしている。もしもこの自然に恵まれた広大な敷地の一部を借りることができれば大変ありがたいのだ。
 いずれにしても、様々な福祉施設の集積する「福祉のまち・みんなでみなん」の実現は地元の願いでもある。岡山市が主体になり、真剣に取り組んでいただくよう地元の声を更に盛り上げてゆきたい。





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