令和2年度が始まります。新年度開始前の2月議会は岡山市の将来構想を描く上で極めて重要な施策が目白押しです。
 路面電車の駅前乗り入れ、桃太郎線のLRT化等の公共交通の充実も重要な施策ですが、幹線道路網の整備もおろそかにできません。国の事業ですが、岡山市の骨格を形成する国道2号、国道180号岡山西バイパス等に関わる重要な施策にも国会議員の皆様方としっかりと連携を取りながら全力で取り組んで参ります。





  国道2号の渋滞解消にむけて

 岡山市の持つ地理的優位性の一つが、交通の要所として高いポテンシャルを持っていることである。とりわけ、物流の根幹を担う国道等の交通網が優れており、これからもそのメリットを存分に生かした都市経営を行うことが何よりも重要である。
 特に、国道2号線は1日あたりの岡山市内での交通量が9万台を超える区間があるなど全国でも有数の幹線道路となっている。このため、大樋橋西交差点での渋滞は中国地方管内でも最大級であることから、国において立体化の工事に着手し、渋滞解消に向けて大きく動き出した。岡山環状南道路を含め令和6年度の完成予定。
 また、古新田から倉敷市新田までの区間(約10km)が事業化への第一段階である「計画段階評価」の対象に選ばれ構造を検討中だが、今年度中には検討結果が出る。


西バイパス「西長瀬〜楢津間」高架化へ

 国道180号岡山西バイパス、国道2号〜山陽自動車道・吉備SA間の本線高架部工事も急がなければならない。
 旧国道2号との交差部である「西長瀬」、県道川入・巌井線との交差部である「野殿西町」、更には国道180号現道との交差部である「楢津東」の各交差点は著しい渋滞が発生しており、西バイパスがバイパスとしての機能を果たしていないばかりか、それぞれが交差する主要路線の渋滞も激しく、市民生活に大きな影響を及ぼしている。
 既に用地取得はできており、本線整備に向けて地元の意見が分かれるような要素もなく、予算確保ができさえすれば、事業効果の大きいこの事業を容易に前に進めることができる。
 これまで期成会を中心に陳情活動を積極的に展開していたところだが、この度その努力が報われ、西長瀬〜楢津間(3.5km)の令和2年度の新規事業化が決定した。予定では、令和6年度に岡山西バイパスから吉備SAへ直接乗り入れが可能となる。


  岡山南部から山陽道へ直結

 この事業は、岡山環状南道路(2.9km)、市道藤田浦安南町線(1.6km)と関連するもので、これらの完成は本市の発展に大きく寄与するものと思われる。
 言うまでもなく、岡山市の南部には中央卸売市場や製造・物流企業等が立地している。また新たな物流拠点も稼動しており、岡山環状南道路と市道藤田浦安南町線が連続的に整備されることで、岡山市南部地域を山陽自動車道、更には岡山空港に結ぶネットワークが形成され、物流の効率化による産業振興が大いに期待される。これに伴い、中央卸売市場の取扱高も大きく増加することになると思われる。
 こうしたことを考えれば、西バイパスから吉備SA乗り入れ工事は何としても、岡山環状南道路、市道藤田浦安南町線の開通(令和6年度)に合わせ、完成させなければならない。もし遅れるならば、西バイパスが大渋滞に見舞われることになる。
 加えて、国道2号線古新田〜 倉敷市新田間の渋滞対策工事(高架化)が始まれば、車線制限が余儀なくされる。その結果、迂回する車が西バイパスに集中すれば、渋滞はさらに激しくなり深刻な事態になりかねない。しっかりとした対策を講じ、市民生活に大きな影響が出ないよう努めて参らなければならない。


  岡山市の発展の扉を開く

 岡山市の将来の発展を支える極めて重要な事業がこの時期に集中している。順序良く取り組んでいかなければならないが、多くが国の事業である。国にご理解・ご協力をいただかなければどうにもならない。
 国の道路予算も大きく減少しているだけに、要望活動は厳しいものと思うが、何としてもこれらの事業を計画通り完成させたい。
 幸いに、大森市長は国交省出身であり、太い人脈を持っており心強い限りだ。地元国会議員と緊密な関係を持ちながら、市長を先頭に全力で岡山市の発展の扉を力強く開くべく頑張って参る覚悟です。関係する市民の皆様方のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。





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