令和3年を振り返って

 早いもので今年もあとわずかとなりました。例年ならば、クリスマス・忘年会などで街は大いに賑わい、人込みの中肩をぶつけないよう歩いたものでした。それが、そのころの様子を懐かしく思うほど街は閑散としています。あちこちに華やかに飾られているイルミネーションも心なしか寂しく感じます。
 さて、令和3年を振り返ると、誰にとっても大きな出来事と言えば、昨年に続きコロナウイルスに振り回された一年であったのではないでしょうか。保健所を始めとする医療現場が大混乱し、飲食業、観光・宿泊業など様々な分野が今なお打撃を受けています。
 また、自粛という厳しい制約を課されながらの生活を多くの市民が余儀なくされ、社会生活が一変しました。特に、子供を取り巻く環境が大きく変わったことが懸念されます。子供の健やかな成長に不可欠なのは、人と人との直接のふれ合いです。子供の成長に影響が出ないよう最善の配慮が必要です。
 ここにきて、ワクチン接種が進み収束へ向けて明かりが見えだし、世論も落ち着きを取り戻しつつあります。しかし、デルタ株など新たな情報を的確に判断し、正しく恐れることを忘れないようしなければなりません。




 議長就任

 さて、市議会議員である私にとっては、生涯忘れることのできない年でありました。
 令和3年5月臨時市議会で、第65代岡山市議会議長に選任されました。なかなか辿り着けない名誉ある役職であり、この上ない光栄なことであり感激でいっぱいです。これも初当選以来6期にわたり支え続けて頂いた皆様のおかげであり、改めて深く感謝申し上げます。
 ちなみに、議長の責務と役割について、地方自治法では「議長は議場の事務を統理し議会を代表する権限を有する」とされており、議長の中立性と尊厳を保つことを求めています。改めて、その責任の大きさに身が引き締まる思いです。
 市民から選ばれた議員で構成される議会と、同じく市民から選ばれた市長とが対等の立場で本市の課題を議論し合うことが二元代表制であり、地方自治の目指すところです。両者が一体となり、本市の抱える課題に一つ一つ真剣に向き合い、力強く前に進めていかなければなりません。皆様方の期待に応えるよう全力でその重責を全うする所存です。


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