9月定例議会が無事閉会しました。引き続きコロナ禍での開催であり、細々としたことで調整すべきところはありましたが、大きな混乱もなく、すべての議案を可決したところです。
 さて、昨年5月に議長に就任して以来、貴重な体験をさせていただいていますが、正直申し上げ、想像以上に大変な重責であります。岡山県市議会議長会会長をはじめとして、中国地方市議会副会長、全国市議会議長会理事、そして政令都市市議会議長会幹事等々、数多くの役職をいただいており、コロナの鎮静化とともに東京での会議が増え、多忙を極めています。
 また、本市での行事も思いのほか多く、市長と共に来賓として出席し、挨拶する機会も頻繁にあり、優秀なスタッフに支えられなければこなせないほどです。さらに、先般行われた安倍元総理の国葬儀に招待頂き、地方議会議員を代表し、参列させて頂きましたことは、光栄の極みであり、生涯の思い出となりました。
 これもひとえに政令市の議長という極めて重要な役職をいただいていることによるものであり、平素よりお支えいただいております皆様方のおかげであります。改めて感謝申し上げさせていただきます。残された期間、最後までしっかりとその職務を果たして参る所存です。



 岡山城リニューアル

 令和4年11月3日、岡山城がリニューアルオープンした。オープニングイベントでは、岡山城の歴史に関わる各方面から祝福をいただいた。
 宇喜多直家公の生誕地である瀬戸内市から市長、池田光政公が開いた和気閑谷学校のある備前市から市長、また宇喜多秀家公が余生を過ごした八丈島からはるばる町長を始め、島民の方々にも参加していただき、盛大に式典が催された。
 岡山市出身で人気の歴史学者の磯田先生が地元のためにと、内部の展示資料の監修して頂いたこともあり、見事な出来映えとなった。価値のある資料も多く展示されているが、わかりやすく見やすい展示手法と最新鋭の画像技術を駆使した映像は見ごたえのあるもので、どこのお城にも負けないものだ。
 今まで、県外から訪れた友人にどこを案内するかと言えば、まず思いつくのが倉敷美観地区、大原美術館であり、瀬戸大橋だった。また、時間がなかったりすれば、後楽園ということしか思い浮かばなかった。
 だが、岡山城のリニューアルを機に、自信を持って案内できる場所が生まれたと言える。文化財でないことを逆手に取りエレベーター、空調設備があり、更にはおしゃれなカフェがある。また、貸し切りで宴席も開けるというまさに魅力満載の場所に生まれ変わったのである。岡山の観光拠点としてゆるぎないもになると確信している。
 今後、市民会館、内山下小学校跡地の活用を始めとする岡山城エリア一帯の構想について、議会でも活発な議論が行われることになる。



 新アリーナの構想

 岡山を拠点とするプロスポーツチームが活躍することで市民の間に岡山愛が生まれ、一体感が醸成されるとすれば、今後の市政運営にとっても大きな力になりうる。
 バレーボールの「シーガルズ」、バスケットボールの「トライフープ」、卓球の「リベッツ」いずれもが岡山を背負って奮闘している。議会としてもそれぞれのチームを支援する組織を立ち上げているところである。
 そもそもプロ・アマを問わず試合会場、練習会場が不足しており、確保に苦慮している現状にある。ジップアリーナを補完する上でも中心部に近い場所に5千人程度の観客席を備えた新アリーナを整備する必要があるということで、北長瀬の市営住宅跡地を前提に基礎調査が始まった。
 今後の方向性や財源確保、管理運営体制等の在り方が検討され議論されることになる。初期費用は概ね80億円、財源については10億円程度の国の交付金、経済界や市民からの寄付金、さらには、経済波及効果の面から岡山県にも負担金をお願いしたいと考えている、との市長答弁が波紋を起こしている。即ち、県に事前に打ち合わせもなく、議会答弁をするのはどうなのかということである。



 今保ポンプ場進捗状況

 平成30年の災害では、笹ヶ瀬川以西の北区久米・今保地区にも甚大な被害をもたらした。約千棟もの家屋が床上・床下浸水するなどかつてない大きな被害を受け、多くの住民がポンプ場の設置を求める活動を展開した。
 近年の異常気象はたびたびこうした豪雨災害をもたらしている。事業化に向け、地域の皆様方と共に取り組ませて頂いた。その結果、今保ポンプ場設置の事業化(総額28,5億円)が正式に決定され、令和3年5月に着工し、完工を目指し工事が進められているところだ。令和4年度はポンプ場棟の本体工事(15億円)に取り掛かっており、供用開始は令和5年の出水期前の予定である。
 ところが、想定外の軟弱地盤から、その対策に手間取り遅れが生じている。だが、完成は伸びたとしても、令和5年の出水期に間に合わせると約束した暫定供用開始は何としても守って頂くよう強く申し入れたところである。



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